今日も今日とて校内を歩く。 書類はファイリングしてあとは職員室に持っていくだけである。
部活が始まっているみたいで野球部の活気ある声が響いてついついグラウンドまで出てしまった。

いいなぁ、青春!うん青春!突き抜けるような青空! じっと見ていると生徒たちもあいさつをしてくれて、すがすがしい気持ちがさらにいっぱいになる。 私も頑張らなくちゃ、と書類をもう一度抱きなおして、職員室へ向かうのだった。




@@@@





「お疲れ様ですー」
「おつかれ〜頑張るね〜、先生」
「もう少しで期末ですしね、プリント仕上げたくて・・・」
「なるほど、そうでしたか」
「あっ、そういえば武田先生見かけませんでしたか?」



期末まであと一か月もない。テストが近づいていることだし、要点をまとめたプリントを作って、ひと段落ついたくらいのことだ。 ここ、どうしようかなぁという項目があり、同じ科目でもある武田先生に聞いてみようと思ったのだが、その先生の姿が見えない。
疑問を投げかけると、隣のデスクに座っていた先生がああ、と口を開いた。



「武田先生顧問ですからね、今は部活動中でしょう」
「え、そうなんですか!顧問されてるんですか」



意外で、つい目を見開いてしまった。
意外だ。顧問とかやっていそうには見えなかったというのもある。うーん、武田先生なら茶道部とか美術部とかそういう顧問だろうか、 武田先生が炎天下でバット振っている図や、バスケの指導をしているという絵がどうしても浮かんでこない。ごめんなさい。 穏やかな感じだし、そういう空気をまとっているから、そう思ってしまう。
??と飛ばしていると、笑いながら、武田先生はね〜、頑張ってますよ、なんていって武田先生の居場所を教えてくれた。



「第二体育館にいけばいらっしゃるかと思いますよ」
「たいいくか・・・え?!運動部の顧問やってらっしゃるんですか!?」

なんと文化部じゃなかった。聞いてもなお信じられないのだけれど、見学がてら向かうことにした。この項目が埋まれば私も帰宅しよう、と思いつつ。
熱心で真面目な先生だけあって、部活動の顧問になればいい先生になるだろうなー。しかし運動部とは意外であった。ふむ。




@@@@





烏野高校第二体育館につくとそこは熱気に包まれていた。
なんとなく部外者が入っていくにはなかなか難しいと感じさせてしまう程の、活気がそこにはある。
部活動にまるで関係ない私が入っていくのは、迷惑じゃないかなぁとか考えてしまうのも仕方がないことだといえる。

こっそりと体育館の重いドアを少しだけ開けてみる。
すると扉の前で座っていたのであろう生徒がこちらを向いた。



「あ、先生」
「あれ〜!成田くんバレー部だったの!今、大丈夫?」
「そうなんです。今休憩中で・・・。先生誰かに用事ですか?」
「成田くんて体格いいもんね!あ、そうそう先生いる?武田先生」
「いますよ〜、先生!先生きてますよー!」

ちょうどバレーコートの反対側に武田先生とコーチの方とマネージャーさんがいるのが見えて、私は軽く頭を下げる。

先生?いったいどうし、」
「おおーー!ここにちゃんせんせーが来るなんてな!!」
ちゃーんせんせー!」
「こら、先生に失礼だぞ。西谷、田中」
「縁下くんもバレー部だったの!そっかー成田くんと一緒か!」
「うるさくてすみません・・・」
「元気あっていいよ!ええとごめん2年生のクラス4、5組しか持ってないんだよね」
「西谷と田中です」
「「ちわっス!!!!」」
「ちわーっす!よろしくー!」



威勢の良い声が体育館中に響く。
運動部って感じで、なんとなく私も体育会系に返事を返してしまう。 きらめいているというか元気いっぱいっていうのが本当に似合う2人だ。
私がクラスに行ったのは2年生だと4、5組だけなのでこの中では成田くんと縁下くんしか知らなかった。 あと1人木下くんもクラスをもったことがないので、 知らなかったのだが、彼もこれまた笑顔で挨拶をしてくれた。
すがすがしいなぁ〜!にこにこと2年生達を見ていると、学生の若さの力を感じる。・・いや、私もまだまだだけど!! がんばるけど!!
変に決意を固めているとわざわざ武田先生が出向いてくれたらしい、穏やかな笑顔とともに駆け寄ってきてくれた。



先生、すみません。なにかありました?」
「あー!武田先生、忙しいのにすみません〜ここのプリントのこの項目について質問が・・・あっ、今お時間大丈夫ですか?」
「ああ、はい。大丈夫ですよ、ええとここですね・・・」



ちょうど休憩中ということもあり、笑顔で承諾してくれた武田先生に感謝しつつ、さっそくプリントを広げる。 2人して覗き込んであーだこーだと議論を重ねる。
生徒にわかりやすく理解してもらえるようなプリント作りは結構大変なのだ。 特に国語は理解力読解力が問われるものなので、 それが読み取れないとできない子は問題がほとんど解けないという始末になってしまう。 そうして赤点へ〜〜〜などとそんなエンディングはごめんである。
聖帝時代にはよく葛城先生にみてもらっていたが、いちいち余計な茶々をいれてくるのでかなり回りくどくなることが多かった。 まぁアドバイスは的確で良いのだけれど、それ以外のトークもかなり長い。でも行き過ぎた行為があれば九影先生や衣笠先生が制裁を加えてくれるからいっかーと 大きく広い心が持てたものだ。
あの時代は私の心の器をかなり引き延ばしてくれたので貴重な経験にもなった。 多少のことでは動じなくなるってすごいことだよね。



「できた!わぁ、ありがとうございました、大変参考になりました」
「いえいえ、僕がアドバイス出来た事なんてほとんどないですよ」
「そんな!ありがとうございましたー!」



重要な観点を追加して見やすくしようとした改善点は武田先生の助言もあってか、うまくまとめられたように思う。
書き込まれたポイントを整理してプリントに追加すればこれで完成である。
よかったぁ、これで期末テストに間に合うよね。にこにこと笑顔を浮かべれば武田先生も釣られたように笑顔を浮かべる。



先生は本当に熱心ですね〜」
「武田先生には負けますよ、顧問もしてるなんて知らなかったです」
「僕にできることはほんのわずかしかないんですけど、支えてあげたいと思ってしまうんですよね」
「わかります〜!青春ですよね!部活動は前の学校ではまるで縁がなかったので、興味があるんですよ〜!」
「良ければぜひ見ていってください!すごいんですよ、うちのバレー部は!」
「へぇえ!」



キラッキラの目の輝きを見ればそれはわかる。武田先生にもその輝きが見えて私はにっこりとすると同時に胸のわくわくが湧き上がるのも感じてしまった。
武田先生がそういうのならお邪魔して見学していってもいいだろうか、近くまで来ていたコーチと思しき人物に目線で確認すると、片手を上げながら、おー、と同意をいただいたのでありがたく見学をすることにした。
純粋に部活動の見学って何気に初めてな気がして(確か一くんのサッカーのお遊びには付き合った記憶だが、基本的にB6は部活動っぽいことはなにひとつしなかった)わくわくとはやる心が止まらない。



「じゃー練習再開するぞー!」
「はい!!!」



体育館中に響くように彼らの声が広がる。
スパイク?の練習らしく、上がったボールを相手コートに打ち込んでいく練習らしい。派手な音が鳴り響くし、 すごい迫力でこれぞバレー!といった 練習だ。すごい凶悪な顔をして打ち込んでいくのは田中くんで、すばやく腕が振り下ろされるのを見ていた。



「すごいなー・・・」
「・・・はい」



ついつい心の声が漏れてしまっていたようで、隣に立っていたマネージャーさんの耳に届いてしまったらしい。
ここまで部員のやる気がみなぎっていると、マネージャーのお仕事も大変やりがいがあるだろう。 練習の記録を取っているのだろうノートから目を上げた彼女はそうつぶやくように返事を返してくれた。
練習から目を離し、隣からの声の主を確信しようと目を横に向ける。
かっ・・・・・・・・・・・かわいい、というか美人!すごい!悟郎くんと張り合えるくらいのかわいさだ!と思ってからはっと我に返る。いかんいかん、自分の美形の基準が女装男子になっている今の現状は非常にまずい。
それでなくてもB6という美形集団は私の価値観にかなり変化を与えてしまったからだ。
おそろしいことだ。確かに顔面偏差値は素晴らしいのだが。



「いつも遅くまで練習してるの?」
「今の時期は武田先生が延長の許可申請をしてくださっているので19時までです」
「そうなんだ〜みっちりだねぇ」

武田先生が応援したい!と考えるのもとてもわかる。
その一生懸命さに私もついつい同調してしまいそうになるし。とりあえず私は一生懸命なにかを成そうとすることにとても弱い。応援そりゃしたくもなるっていうもんである。



「マネージャーさんも3年生?ごめんね、まだ入ってきてばっかりで名前が・・・」
「清水潔子です、先生」



にこ。
ときれいに微笑まれてしまって、これは同性であってもキケンな微笑みだ、と直感的に思ってしまった。彼女に見覚えがないから聞いたのだが、やはり私が受け持っているクラスとは違うクラスの生徒だったようだ。
とても残念である。
彼女にはとてもかなわないけれど、私もにこ、としながら自己紹介をする。



「清水さんね!私は、国語担当だよ。特技は・・・う〜ん、」
「っ・・・・・・・・せんせ、あぶなっ!」
「・・・・!」



特技とか言い出してしまったけど、取り立ててすごいことができるわけでもないので、悩む。 まさか生徒たちをちぎっては投げ、ちぎっては投げをしていたとは言いにくい。事実なだけに言いにくい。
うーんと間延びした自分の声にかぶせてくるように誰かの声が私を叫んだ。
視界の隅に何かがこちらへ飛んでくるのが見えて、私は反射的に清水さんをかばい、その障害物を右手で弾き飛ばした。バシンッという迫力のある音が手元で聞こえた。
つかんでもよかったけど飛ばしたほうが楽だし、という考えだったのだけれど、はじき返ってもなおバレーボールは凄いスピードで体育館の隅にまで飛んで行ってしまった。
しばしの間があったが、先ほどのボールを打ったのであろう人がすごい勢いでこちらへ走ってきた。



「おおお、すごい迫力〜!バレーってすごいなぁ」
「わ〜〜〜っ!センセすみませんすみません大丈夫ですか!!」
「日向くんじゃん!あれ日向くんが打ったの?すごいパワーだなぁ」
「いや、先生のんびり言っている場合じゃないです・・・」
「なんすか今のすげー反射神経じゃないっスかー!」
「潔子さんも守って、ボールもはじく・・・カッケー!」
「やー、西谷くんも田中くんも、そんなに褒められると照れるわ〜」
「すごい音しましたけど大丈夫ですか!?」
「大物だな・・・・」



えへへ、と照れ笑いをこぼすと、焦っていた日向くんと、駆け寄ってきていたコーチと武田先生に真面目につっこまれてしまった。
反射神経は、ボールなら余裕ということが分かった。これも清春くんとの特訓(悪戯)のたまものである。あまりうれしくはないが、ボールじゃなくてスライムやら真壁財閥の開発した変なものやら、生き物やらに比べたら難易度は低いし、このあとにぶら下がりやら落とし穴やら水鉄砲がこないだけ軽いものである。いつの間にか私も荒波に揉まれただけあるということだな。経験値は積んでいるのだ。



「障害物には慣れてるから大丈夫です〜。ボールくらいならなんとも。あっ、ごめんね、ひっぱって」
「いえ・・・ありがとうございます。先生」
「ううん、無事でよかった!」
「清水先輩もスミマセンでした!」
「気にしなくていい・・・大丈夫だから」



ピシッとすばらしい角度で頭を下げる日向くんに清水さんはそう答える。
しかしこれだけ小さな体で(怒られそうだから言わないけれど)あんなパワーを秘めているとはやはり日向くんは大物になりそうである。大器晩成型といってもよさそうだ。うんうん。
よしよしと頭を撫でてあげるとパアッと大輪のひまわりのような笑顔を浮かべるのを見るとどこかわんこっぽくて癒される。背丈的には清春くんを彷彿とさせるのに、性格が全然違う。日向くんにはこのまま素直に育って行ってほしいものだ。しみじみとそう思うよ・・・!



「な、なんか先生ってすごいねツッキー!ボール見えてたのかな?」
「野性的カンってやつかもね・・・・」



一時中止させてしまったのが申し訳なくて、あいさつもそこそこに体育館を後にしようとすると、 もうそろそろ撤収の時間ということでコーチが手を叩きながら指示を出していく。終わるなら最後まで 手伝って武田先生と職員室に戻ろうと決めた私はバレーの支柱を外したりボールを集めたりして、 片づけていく生徒たちに教えてもらいつつ手伝った。
ほとんどの作業を終えてあとの細かい作業は分からないので、 そのまま邪魔にならないところにつったっていると、コロコロとひとつバレーボールが転がってきた。 ボールを拾い上げて目線を戻せば影山くんが立っていた。ボールを集めているらしく、 ボールがたくさん入ったカートのようなものを連れている。



「あ、すみません」
「はい、おつかれさま、影山くん」
先生もお疲れ様です」
「あっ、ねえねえ影山くん、あの最初に打つサーブってやつ得意?」
「得意っていうかフツーにできますけど・・・」
「そうなの!へぇえ、今度1回だけ見せてほしいなぁ」



ぱしんと手を前で合わせてお願いすると、目をぱちりと見開いた影山くんは、はぁ、まぁいいですけど・・・とどこか府に落ちない様子ではあったけれど了承してくれた。日向くんも寄ってきて「影山のサーブは殺人級なんですよ、センセー!」と元気よく情報をくれる。
さ、殺人級ってなんなんだろ・・・受け止められないくらい激しいってことかな・・・なんにせよすごいなぁ。
私たちが話している間に大方の細々とした片づけは終わってしまったようで、ボールを持ったままの影山くんは、すぐ打てますけど・・・と言ってくれたので、1回だけ見せてもらうことにした。
やったー!殺人級サーブ!いや、楽しそうにいう名称でもないか、物騒だしなぁ。


「じゃあいきます・・・・・・・・・っ!」


ジャンプの軽やかなこととそこから打ち出される魔球のような速さのボールは瞬く間に体育館の端にまでとんでいってしまった。 体育館の床に跳ね返って激しい音を出したところを見ると、かなりの衝撃であろうことが予想される。
これは受けるの怖いわ・・・あざになりそうだし・・・。パワーが半端ない。文字通り物騒なサーブであった。 しかしそれと同時に感激もした。影山くんに駆け寄って、感想を述べれば、影山くんは私から視線をはずして否定の言葉を紡いだ。



「すごいすごい!!ありがとう影山くん〜!」
「いえ、別に大したことじゃないっす・・・」
「そんなことないよ、迫力半端なかった!ね!日向くん」
「え!?あ〜うん、・・・ハイ!」
「日向くんもサーブ得意なの?」
「え〜あ〜・・俺は・・・、」



目が泳ぎだしたのでそこまで得意ではないということだろう。正直すぎる日向くんに少しだけ微笑んで、今からだよね、 大器晩成だもん、といえば、大器晩成がよくわかっていなさそうだった。 さすがである、国語の時間はみっちり教えてあげようと誓った。そして後ろで同じように首をかしげている 影山くんにも○を付けておくことにした。授業は気を付けてみてあげよう。うん。
影山くんは特に私のクラスでもあるし。最初の紹介を受けた時に爆睡していたのも影山くんだということが後から判明した。 1年3組の副担任としての責務は全うしたい。せめて今度のテストで赤点を取らない程度にはな・・・! そう燃える私に日向くんが声をかけてくれる。



センセーも1回打ってみればいいんじゃないですか!?案外すごいの出るかも!」
「確かにあの仙道さんの先生ということは・・・!さっきの反射神経もすごかったしな・・・」
「え、いやいや清春くんと一緒にはしちゃダメだよ」
「ためしで!1回だけ!」
「・・・そこまでいうなら打ってみようかな、ええとジャンプして打てばいいんだよね」
「あっ、最初はそのままボール上げて落ちてきたところを、」
「え?・・・・・・・・・・・・あ、」



いろいろと説明してくれようとした影山くんを置いてきぼりにして、先程見た殺人級サーブの模倣をしてみる。 ジャンプしていいタイミングで掌に当てる。しかし練習したわけでもないから、綺麗にタイミングは合わなく て微妙にズレたけれど掌に当てることはできた。バーンッといい音がして飛んでいく。おお、なかなかイイ線じゃない? と評価を聞こうとして振り返ると影山くんと日向くんは黙ってしまっていた。
その代り私がボールを打ち上げた先に西谷くんがいてポーンと打ち返してくれた。



ちゃんせんせー、ナイッサー!」
「ありがとー!2人ともどうこんな感じ?」
「す、」
「す?」
「すっげーー!先生本当に初めてなんスか?鍛えればイイ線いく、と思います!!!」
「俺よりサーブ上手・・・・・・・・・」
「ああ!日向くん、落ち込まないで、まぐれだよ、力が強いから飛ぶだけなんだよ、」
「そんなことないです!綺麗でした!」
「綺麗?ありがとう・・・!」



ほんわかとした空気に包まれる私たちだったけれど、いつもB6たちには「こんのっバカ力教師!!」といった感じであったので 、フォームを褒められたのはとてもうれしかった。
かなり体育会系というわけでもなく、とりあえず根性で乗り越えてきたこともあるから、そういったことを抜きで褒められるのは とても嬉しいものがあるのだ。にこにこと笑い返してしまう。
しかし日向くん以外は影山くん含め、近づいてきた山口くんと月島くんもなんともいえない表情だ。分かっている。綺麗とかそういうことではなく、 馬鹿力なだけなのだ。もちろんそれはわかってますし、知ってますよ、と頷くと月島くんはさらに引いた顔をした。なぜだ。
うむ、コミュニケーションがなかなか 取りにくい生徒である。その方が燃えるのもこれまでの経験だと思いたい。


「・・・何も分かってない顔してるけど・・・、」
「日向はそうだと思ってたけど、先生もわりとそうだよね、ツッキー!」
「・・・?何がだ?」
「王様みたいに鈍感だなって話」
「アァ?なんっでそーなる!?」



日向くんのフォローと共に、少し聖帝時代の傷が癒えた気がする。ほんわかする気持ちがわき出てきていたのだが、その後ろで 影山くんが食いついてきたのを月島くんがしらーっとした顔で受け流している。 ありゃりゃ、ここはいつもそんな感じなのかな?と山口くんと目線を合わせてみれば困った顔でこちらを見てきていた。 うん・・いつもこんな感じなんだな、理解した。喧嘩、まではいかないけれど軽い小競り合いくらいは日常なんだろう。
しかしこのままでは埒が明かないので、パンパンっと手をたたきながら声をかける。
コーチや先生たちはもう体育館外に出てしまっている。



「あっ、早く出ないと怒られちゃうよ、おつかれさまでした〜。お邪魔しました!」
「「「「「おつかれっしたー!」」」」」



さぁさぁと1年生を追い立てるように体育館の外へと歩き出す。 体育館の外に出れば、西谷くんと田中くんが寄ってきて、いろいろなことを聞いてきてくれる。
前の学校の事や、私の事など興味を持ってくれているのはどんな理由であれ、 すごくうれしい。2年生のクラスは持ってないけれど、そういうのもナシに仲良くできたらいいな、と思いながら私は今日も この学校での楽しい時間を過ごしたのだった。







レポート04:

  閑話,補足説明