「やれやれ」



無事進入成功いたしました!あ、とは言ってもちゃんと許可は取ったんだけれども! あー私お向かいさんでよかった!おばちゃんと仲良くてよかった! とりあえず暑くて仕方がなかったので机の上においてあったクーラーのリモコンを手に取って、 スイッチを押した。

というのもこの私、は只今、阿部隆也のお部屋に来ています!
遊びに行こうとしたら、友達が忙しい、とすっぱりと断ってくれやがりまして。 というわけで私はお向かいさんである阿部家に足を運んだわけなのです。

が、阿部家のドアを開けたのはおばちゃんだったのですよ。



「あら〜ちゃん。ごめんねぇ、今うちにいないのよ〜あがって待ってる?」



というわけで、2人目にも振られるのはさすがに悲しすぎるので、遠慮なくお邪魔させてもらったわけです。 といってもこの部屋の主が帰ってくるまで暇なのは変わりないので、そこらに積まれてる漫画でも・・・ うっわ、前来たときよりかなり連載進んでる!読まなきゃ!
「おお、太郎・パラダイス(←ミドルネーム)・田村!・・頑張れ悪の組織を倒せ・・・!」







「はー・・・我ながらよく読んだ・・・」



ベットの上であぐらをかいて、1時間くらい経った後私は意識を取り戻した。かなり真剣に読み進めてしまった。 ふー、盛り上がってきたところで「待て、次回!」とかなるもんだから、今度からは頻繁に阿部家にお邪魔することに なりそうだ。漫画は全部読んじゃったし、とりあえず・・・次は・・・あ、ゲームでもしよっと。 プレステの電源を入れてアクション系のゲームをスタートさせる。 あ、前のセーブデータ使っちゃおー。
「・・・とりゃ!このっ、死ね!だー!もうっしぶといんじゃコラー!!!」







2時間経過。



「帰ってこないー・・・・」



いい加減寂しくなってきた。貴重な休日だというのに私は一体何をしているのか。 もう2時間も待ったんだよ!どこまで行ってるんだ?! 暇なのでエロ本探しでもしてみる。いやぁ、年頃なんだし1冊や2冊くらいどっかに隠してあったりするもんだよね。 そう思ってベットの上に寝転んだまま、下をのぞいてみる。おっ!・・・・なかった・・・・。

のぞいたその時、部屋のドアがばーんっ!と開いた。おおう、軽くビビったぞ。



「何してんだよ!」
「あーおかえりー私2時間も待ったんだけど」
「そんなことはどうでもいい!何してんだよ!」
「2回も同じこと言わなくても。エロ本あるかなって思ってのぞいてただけだし大丈夫!」
「何 が 大 丈 夫 だ !」
「まぁなかったんだしいいじゃん」
「当たり前だろ」
「ま、こんな王道なところに隠すなんて誰も思っちゃいないけどねー」



はんっ、と息を吐いて肩をすくめて見せれば、相手は呆れ顔のため息、そしてブリザード。 そう、そうだよ、この顔!怖い!マジ怖い!なんてゆーかさー普段からそっけない言動でさーさらにそんな仏頂面してっからさー 女の子にモテなかったりするんだよ。えっと誰だったっけ?8組の山田さん?ほら、あの子にも彼氏出来ちゃったしさ。 早く言えば良かったのに、もしかして成功してたかもしんないよ?私も応援しようと思ってたのにさ「黙れ」



「すいませーん。んで何やってたの?」
「んで、じゃねーよ!俺、部活!暇なお前とは違って忙しいんだよ!」
「ああ、そうなの?先生に呼び出しくらったとかじゃなくて?」
「お前喧嘩売ってんのか?!部活だって言ってるだろ!」
「えーと、三橋くん?だっけ。バッテリーはどうよ?上手くいってる?」
「あああああああ、もう!!」
「うん、わかった、大変なんだね・・・」



哀れむようにいってみれば、次は睨まれた。なんだ。今優しい言葉を掛けてあげたんじゃないか! てゆーか最近三橋三橋言い過ぎてるから、あらぬ誤解を生むよ。まぁ私が言いふらしてるんだけどさー!



「言いふらすなよ!」
「楽しいと思って(私が)」
「かっこのなか透けてんぞ!・・・なんでお前来た訳?」
「うん?あー振られたから遊びにきた」
「は?!ふらっ振られたってお前、何?!え?」
「ちょっとー、動揺しすぎだよ。だってさー美和ちゃん遊んでくんないんだもん」
「(なんだ女かよ・・・・)」
「あーうん。まぁ実はフォーボー海峡くらいの深さの事情はあるんだけどね」
「なんだよ、フォーボー海峡って・・・・」



フォーボー海峡
ニュージーランド南島とスチュアート島の間にある海峡。海峡の長さはおよそ130km。
海峡の名前はジョセフ・フォーボーに由来する。







「分かった?」
「ああ、分かった。よーく分かったから出てけ」
「酷っ!それが2時間も漫画読んだりゲームしたり腕立て伏せしてみたりベットの下のぞいて見たりノートに落書き したりとかして待ってた人に言う言葉?!」
「・・・ずいぶん楽しんでたみたいだな」
「・・・!」←ハッ!




げ、と思わず口に出てしまった。そしたら、奴がにやりとして笑うから、私はひたすら違う話題を出して 誤魔化そうとしていた。が、・・・無駄だった。結局この良きお隣さん、阿部とはひたすらこういう上下関係が 続くのであった・・・(おしまい)


「おしまいじゃねーだろ!!」
「ほんの出来心です」




遊びに来ただけ
「あー、アレだ!アイス買いに行くからさー許して!私だってほんの出来心だったんだよ」
「2回繰り返すな。ごめんで済むなら警察いらねーだろ」
「あ、ごめんは言わないけどね」
「謝れよ!もうダッツ買って来るまで許さない」
「えええええええ!いいよ・・・じゃ買ってくるね!」
「あ、ちょ、待てお前!それ俺の財布・・・!」








ぐだぐだしてる2人が書きたかったんです・・・。
ぐだぐだしてるのは1名ですけどね!