「ぐぇぇぇぇええええ・・・・もう真田幸村の馬になんか一生乗らない・・・」 「ど、どうしてでござるか!?」 「安全運転じゃないから」 「あららー旦那、ざんねーん。んじゃ、次からは俺様が・・・」 「猿飛佐助も安全運転しないから却下。(別の意味でな!)」 げんなりするくらいの暑苦しさと、スピード感でぼろぼろになって私は、 これからどうなるんだろうかと、はぁぁあああとため息とついた。 まぁ、あの真田幸村だからね。性格からいってもしょーがないとは思うけども。 というかそーゆー風になるだろうという予想をまったくしてなかった自分にちょっと悲しくなった。 ACT.05 「早速、お館さまにご報告だ!ゆくぞ!殿!!うおおおおお、お館さむぁあああああ!!!」←ガシッ 「え、うわっ!ぐはっ、首、首首首絞まる!!」←ズルズルーッ! なんかついたそうそうお館さまにご報告だそうで。 会えるのがうれしいのかなんなのか知んないけど、 首ねっこひっぱって走り回るのやめろぉぉぉおおお!!(これ、死ぬ!マジ死ぬって!!) 首絞まる!しかもやっぱりかなりのスピード。 そしてふすまやら扉やら壁やなんやらを壊しながら進んでいる。 うあわ、修理費かかるなぁ、大変だ武田軍。・・・ぐはぁああああ・・・。 「ちょ、ちょっと死・・・死ぬぅぅぅううう!!」 「旦那!」 ちょっと息が詰まって意識が遠くなりかけた時、猿飛佐助が声をかけた(できるならもーちょっと早く・・・) お、猿飛佐助、助けてくれるのか! 気がきくこともあるんだな。あんまりに可哀想なもんだから助けてくれる気になったんだろーか。 確かに自分がこんなことされている人をみたら、うわぁ、となんともいえない気分に なるだろう。可哀想、あまりにも可哀想。 猿飛佐助が助けてくれるっていうんなら、さっきの腰に手を回し事件も水に流す。 ・・・かろうじて。 「ちゃんは俺が大将に紹介する!!」 なんかかっこよく言い切ってますけれど、えええええ、そこですか。 てかやっぱりそう言う風ですか。ツッコむとこ違いませんか。いやいや確実に違うから。 期待した私が馬鹿でした。あーあ・・・。しかも武器まで出してきてるし。 いやいや、真田幸村もどこにしまってたのかわからんけど槍とりださなくていいから。 ここは闘技場ではない、建物の中だから。 「何を言うか佐助!殿は某が責任をもってお館さまにご報告申し上げる!」 「・・・いやいや、そんなどーでもいい喧嘩はいいよ、てか首から手を離せー!」 「そうそうー、ちゃん嫌がってんじゃん」 「さりげなく肩抱くな、猿飛佐助。ま、そのお館さまにさ、会ってみたいなぁ」 「お館さまはここにいるでござる!」 さも誇らしげに言いながらばばんっとその後ろにある部屋の障子を開ける・・・ というか破ってんね、それ。 まぁ破ると言うかそれも正確にいいますと、ばこっとはずれてますけどね。うん。 「幸村ァァ!なんど壊せば気が済むのじゃぁぁぁあああ!!!」 「申し訳ありませぬ!うおお館さむぁぁぁあああああ!!!」 「幸村ぁぁぁあああああ!!!!」 「お館さむぁぁぁああああ!!!」 「あらら、また始まっちゃったねー」 「ま、また?!」 目を白黒させる私とは対照的に猿飛佐助はどこ吹く風で、口笛をひゅーと吹いている。 いつものことだ、とにっこりしながら言われても・・・。 ・・・・これ日常?!どーみても非日常な気がしますけど。 ええええええええ、かなり真田幸村重症な気がしますけど。あんなパンチ受けて・・・。 この世界に来てから、驚くことばっかだ。マジで。 「だーんーなー!!ちゃんを大将に紹介するんじゃなかったのー?!」 加えて、俺が紹介しちゃっていいってことなんなら、別にいいんだけどー! 存分に殴り合っちゃって!!! という声も付け足して、大声で叫ぶ。 「それは許さぬー!!!!」 熱血お馬鹿さん真田幸村も負けじと言い返す。 あ、これから真田幸村のキャッチコピー、これにしよーっと。 おもいっきりパンチ食らってますのに、よくそんな元気なもんだ。 そうして私はぐぐいっと猿飛佐助に背中を押されて お館さまという人物の目の前に出された。 (えええ?!) (だいじょーぶだって!俺様がついてる) 大丈夫なの?という視線を送り上を見上げると、そう言う答えがこっそり返ってきた。 いや、そんなウインクされても困るんですけどね。 「お館さまぁぁぁあああ!!こちら未来から来た殿にござりまする!」 「わしは武田信玄じゃ」 「あ、え、は、はい」 「とは良い名じゃな」 「あ、ありがとうございますです」 「うおおおお館さまぁぁぁああああ!!」 「旦那、うるさいって」 なんか、名前褒められちゃった。 うーん、下手に敬語使おうとすると変になるからやめた。 それか真田幸村みたいに〜ござる!とか言えばいいのかな。 いやいやいや、それは変だろう←失礼 しかしさっきから妙にお館さまコールが入るな・・・。 「して、。未来とはどんなところじゃ?」 「・・・・・はっ?!」 「は未来から来たのではないのか?」 「いや、はい。えーとそうです。でもそんなに簡単に信じちゃっていいんですか?!」 「うおおおおお館さまぁぁぁああああ!!!」 俯いていた顔をばっとあげてそう言う。 そこには想像していたのとは全然違って優しい顔をした・・・やっぱり赤い人がいた。 真田幸村が赤いから武田信玄も赤いんだろうなとは思ってたけどね! てかほんとうるさいぞ、真田幸村。 武田信玄はどこか(おおおおお、おじいちゃぁぁぁあああああん!!!)と叫びたくなるような 独特のオーラを出していた。 武田信玄は私をじっと見つめた後、 「その目を見れば嘘か真かぐらい見抜けるわ!それに随分可愛らしいのう」 「大将!それは俺が保障する!」 「(おじいちゃぁぁああああん!)ああ、ありがとうございます」 なんか猿飛佐助が余計な同意をいれたけど。←無視 助けるところはもっと別にある気がしますけどねー。 それにもし嘘であったのなら佐助がここまでつれてくるはずはない、と自信満々に 武田信玄は言っている。あああ、やばかったなぁ。 もし嘘って猿飛佐助に思われてたら殺られてたな、私。 最初は疑われてたし。 「、おぬしは未来へはいつ帰るのじゃ?」 「それはわかんないといいますか。はっきり言っちゃうと家なき子なんで」 「よし、。この武田の城に住むが良い!」 「うおおおおおおお館さまぁぁぁああああ!!さすがでござるぅ!!」 「え?え?!いいいい、いいんですか!?」 「良かったねぇ、ちゃん」 「うむ!」 そういや、帰り方とかどうなってるんだろう・・・。帰れるのか?! なんかありえないくらいフレンドリーな武田信玄・・・もといおじいちゃんだなぁ。 まぁいいんだけどさ。お館さまぁぁああああ!!とうるさい真田幸村の気持ちも わかったよーな気がするよーな感じ。 「幸村!佐助!がここにいる間、護衛を頼むぞ!」 「うおおおおおお館さまぁぁああああ!!承知!」 「はいはいっとー」 なんやかんやで家は決まったみたいです・・・・。 → |