「さて、皆の者!宴じゃ!準備せい」 「はっ!」 どうしてそう言う流れになるのかまったくもって理解がしにくかったけども、 一応は歓迎してくれているんだとありがたいと思っておくことにした。 ただ、ねぇ。 「も飲めぃ!」 そう言われても。未来は結構飲酒厳しいんですよ、お館さま。 ACT.06 「いや、遠慮しときマス。日本の未来では20歳未満は酒飲んじゃいけないんですよー」 「そうか。残念じゃのう。ではが20歳になったとき、このわしと飲み明かそうぞ」 「お館さまぁぁああ!某もご一緒させていただきたく!」 「うむ!無論佐助もじゃ!」 「はいはいっとー」 というか、私20歳になるまでここにいるって決定?迷惑がられてるわけじゃないから、 ほっとしたと言えばそうなんだけどさぁ。帰れないのかよ! そしてやっぱりお館さまは素敵だー。優しいし、ダンディーだ。ん?ダンディーってこの国じゃ 意味わかんないよな。えーと紳士的ってとこか。 「うおおおおお!!!燃えるわぁぁあああ!!!」 あ、酒飲みのよっぱらいがでた・・・・っと真田幸村かよ。 なんかすごく酔いやすそうなのにそんなお館さまと一緒のペースで飲んだりするから・・・ あーあべろんべろんになっちゃってるよ。ほんと酒飲みは困るわぁ、ってどこのおばさんよ。 でも酒臭いぞ、真田幸村。 「ちゃんって意外に規則ちゃんと守る派なんだねー。てっきり破ってばっかかと思ったんだけど」 「ぶっ!」 出た、この酒飲み2号め。失礼なやつだ。猿飛佐助ェ! 後ろからにゅっとでてくるからびっくりして茶を吹き出しそうになったじゃんか。 あ、むしろ顔面にかけてやればよかった。ふ、ざまーみろー。 独り頭の中で優越感に浸っていたらまたもや後ろからどしっとなにか重いものがのっかかって きた。幸村だな。 「どのぉー!どのも一緒にのむでござるー!!」 人の話聞いてましたか。(目がとろんとしてるよ、コイツ!)(ヤバいよ、完璧酔ってるよ) 周りの人たちも飲め飲め言ってんじゃないよ。そんなことやるから酒飲みが調子にのるじゃんか。 あ、でも真田幸村はあきらかに酔ってるオーラが漂ってるけど猿飛佐助はそんな感じしないな。 ほんとにあんなに酒飲んだのかぁ?とか思ってるとまたまた真田幸村がどのーどのーと 連呼するから、しょうがない。 「はぁ、まったく。飲みすぎでしょーが。猿飛佐助にしかられるよ、真田幸村」 「え!ちょっと待ってよちゃん。なんで佐助って呼んでくれてないの?!」 「は?呼んでくれって言ってたっけ?・・・忘れた」 「じゃ、今から呼んで!すぐに呼んで!佐助(はぁと)って!」 「なんか今名前のあとに変なものついてた気がするんですけどー(やっぱお前も酔ってるな)」 「いいからー。真田の旦那はそのままでもいいけど俺は別」 「どのーそれがしもー!!」 はぁぁああああ・・・・なんなんだこいつら。やっぱり酔っ払いは手におえない。 こういうときは素直に聞いておくべきだろーか。まだ素直なお願いだしな。 宿の金払えーとか言われたら始末におえない。うん。一文無しだもん。 「幸村、佐助。あんたら飲みすぎじゃないの?」 「どのーそれがしが、のませてあげるでござるよー」 「聞いてないし。さらに飲みすぎてるし」 「俺がちゃんに口うつしで飲ませてあげるから旦那は寝てなさいー」 「なにをーさすけぇー。それがしはねむくないー」 明らかに眠たそうなのに、幸村は眠くないと言い張って畳の上をごろごろしている。小学生か。 そしてついでに私のTシャツつかむのやめてくんないかな、のびるのびる。 しかも何気にセクハラ発言してるしよー。かなり危険な発言入ってるんですけど。(主に佐助が)(これはもう決まりきってるけどね) あ、眠くないとか言っといて幸村が死んだ。畳の上で動かなくなった。ご臨終したよ。 「まったくあんなに飲んだりするから」 「ちゃんと教育してんの?オカン」 「オカン?!何言ってんのー。俺はオカンとかじゃないし、むしろちゃんの「もういいや」 ちょっと最後まで聞いてよー、と最後どんどん皆が酔いつぶれて寝ていく間にも 佐助はやたら元気でからんでくる。私としては魚の塩焼きにうまいうまいと喜んで食べてたので、 うっとうしいことこの上なしで、はやく佐助も酔いつぶれろ!と思っていた。 むしろ早く寝てくれ!! それにしてもこの部屋全体酒臭い・・・。うえー。 「うっわTシャツも酒臭い」 くんくんと自分の腕を嗅いでみるとかなりの酒臭さ。 これじゃあ出歩けない。風呂に行くか。てか風呂どこだ。広すぎてよくわかんないよ、この城。 「ねえ、佐助。風呂ってどこ?」 かろうじて(というか他の人たち酔いつぶれてるから佐助しかいない) おきている佐助に尋ねると、風呂までも行き方を教えてくれたので、酒臭さをとるために 私は風呂まで向かうことにした。迷わなければいいけど。 佐助に案内してもらえば早かったが、なんとなく皆の世話とかあって疲れてるっぽかったので(あんなセクハラ魔人なのにね!) 言わないでおいた。なんて私気がきく子なんだろう・・・! 真相は佐助に「一緒に入ってあげよっか?」って言われたんでとりあえず殴っておいたと言う話。 と自分で自分を褒めて、むわーっと酒臭いその部屋を出て私は風呂へと歩き出した。 → |