On Tuesday///Lily.


リリー・エヴァンスよ。昨日の日記は見るに耐えなかったわ。だから今日は私が書くわね。
ほんっと昨日ジェームズも書いていたけど彼の女癖の悪さにはほとほと私も迷惑しているのよね。
女の子を毎日とっかえひっかえで。今はシルヴィアで落ち着いてるみたいだけど、これも少しの
間よ。そしてまたシルヴィアが部屋に来て、私はそれを慰めなきゃいけないのよ。


毎日毎日、自分がリラックスしている時に部屋のドアをこれでもか、って力いっぱい開きながら
入って来る光景を想像してみて。しかもそのドアはいつも壊れるのよね。そう蝶番のところがぐらぐらに
なっちゃって。あんなに泣きながらなのにそんな力が出るなら大丈夫だとも思うんだけど。
それで結局慰めながら、他にいいひとがいるわよって慰めると「彼よりいいひとなんていないわ!」って
断言するんだから、困ったもんだわ。それなら告白しなきゃいいでしょうっていうと「この気持ちは押さえられないわ!」
って言うし。はぁ。


ほら、すごくストレス溜まるでしょう。
その子たちには凄く悪いと思うんだけど、私だっていい加減キレるわよ。
え、昨日それを言ったら怒った?なんのこと?わかるわよねこの気持ち。当然よね。
だから私、シリウスにはいい加減落ち着いて欲しいのよ。




それで今日一日を振り返ってみると、なんと凄いことがあったのよ!
やっとシリウスも恋愛というものに真剣に向き合う気になったきっかけをあの子は作ってくれたわ!
ああ、もう最高!全然しらなかったんだけど、今では天使のように輝いてみえるわ!
え、何よジェームズ。私が天使?そんなことはどうでもいいのよ、大切なのはあの子よ!
ああ、でもシリウスに想われるってのもちょっと大変だし、かわいそうなことをしたかなぁとも
思うわ!あんなにいい子なのによりによってシリウスの毒牙にかかるのも!
ちょっと気を付けて見守っていかなきゃいけないわね!







今日の夕飯、シリウスはいつもように悪戯仕掛け人たちといつもの席について楽しく夕飯を
取っていた。今日はチキンがでてシリウスはいつもより上機嫌だったし、何も悪いことはないように
思えた。ただ一人の人物――――と接触することを除いては。



「シリウス、今日の飛行術凄かったね」
「ああ、クィデッチは得意だしな。なぁジェームズ」
「僕の得意科目ってこともあるしね」
「得点もばんばん入っていったしね」
「そうね、よくやったと思うわ。あ、リーマスそこのやつ取ってくれない?」
僕がとるよ!!!リリー!!
「ジェームズからだと遠いでしょ、ていうか正反対」
いや、余裕さ!!
「リリー大変だね。ジェームズと付き合っていくのは」
「まったくね」




元気よく話しながら食事をすすめていくシリウス。
自分の大好きなチキンがあとひとつしか残っていない。時間的にももう夕飯の時間には遅い。
テーブルに座っているの人もまばらでそろそろ終わりといったところだろう。
チキンを食べて食事を終わろうとしたシリウスはひょいっとチキンをフォークの先にぶっさして
自分の口へと持っていった。


ちょ、ちょちょ!!あんたそれあたしの最後のチキンよ!!
「あ゛ぁ?!俺が何食おーと関係ねぇだろ」
「関係ある!それあたしが目ぇ付けてたんだから!それで食事を終わろうとしたのよ?!」
「俺もだよ!」


突如向かい側から声がかかった。このテーブルにいるってことはグリフィンドールの奴だが、
同級生ではなさそうだ。なにしろ小さいし見覚えもない。
だがそいつはきっ、と目をシリウスの方に向けて怒鳴った。


「あたしがどんだけそのチキンに全てをかけてたかあんたには分からないでしょーね!」
「しらねーよ」
「あたしがどんな思いで再提出のレポートをやって急いでここにきてチキンがまだあったときの喜び!」
「わかんねーよ」
「そしてここへ座ってさぁ食べようと思ったときにあんたに愛しのチキンを食べられた悲しみ!」
「かんけーねーよ」

ぴきっ、と額に青筋が入ったのをシリウスは見た。

「あんた、こっち来てくんない?!話があるんだけど!」


強引に手を引っ張られ、前でまだぶつぶつと恨み言を言っている奴に目を向けて手を振り解こう
としたけれど何故か力が異様に強く、シリウスはなす術もなくズルズルと引きづられて行った。



「リリー、もしかしてこれは・・・」
「そうねジェームズ。おもしろ・・いいえ」
「「(新展開かも・・・・!)」」





というわけでシリウスとの出会いってわけ。
いやまぁこれからどうなるかっていうのは全然分からないんだけど今までシリウスの前だと
皆女の子は赤くなったりしてちっとも意見なんて言ったりしないから、あのの態度は
シリウス本人も結構驚いてたと思うのよねー。固まっちゃったりして。
実際私も凄く驚いて声も出なかったぐらいよ!
あ、ジェームズもそう思うらしいわ。なんでも親友としての勘、ってやつらしいの。
うふふ、これでに上手く懐いて・・・失礼、惹かれたりとかしたら私のこの苦労も
飛んでいくしシリウスは幸せな日々を過ごすことが出来るし一石二鳥なわけ!素敵!!

それにしてもはぁー、今日は相談の女の子が結構来て疲れたわ。
ドアもぼろぼろだし。また先生に修理を頼まなきゃいけないじゃない。はぁめんどくさいわ。
え、ジェームズ直してくれるの?助かるわ、じゃあよろしく。私、図書館行ってるからあとは
よろしく頼むわね。



「えええーリリー!!!いい、一緒に!(頭抱え)」


next→